アスリートが現役中からセカンドキャリアを考えるべき理由

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プロアスリートになることの夢を叶えた、もしくはこれから叶えようとしている方にとって、もしかしたら「セカンドキャリア」は耳の痛い話かもしれませんが、この記事に辿り着いた方にはぜひ最後まで見て行ってください。

競技にもよりますがだいたいの場合、アスリートが第一線で選手として活躍できる時間は限られています。且つ、競技選手を引退してからの時間の方が人生を通して長いです。

アスリートとして生きていくこと自体、限られた人にしか目指すことのできない尊い活動であり、またアスリートは多くの人に希望や活力を与えるできる貴重な存在です。一方、アスリートとして生きていく以上、生涯豊かな人生を送るためにもセカンドキャリアを無視することはできない、という現実を同時に受け入れる必要があります。

現役中にセカンドキャリアを考えるべき3つの理由

①考え始めて、すぐ結論が出せるものではないため

現役引退するまでは競技のことだけを考えて、その先のことは引退してから考えれば良い、という考えの人が多いことも事実です。

特に若い選手のように「競技のことを四六時中考えているから今はセカンドキャリアについて考える余裕がない」という場合は仕方の無いことかもしれません。

しかし最も重要なことは、現役中にセカンドキャリアをどうするか"決めておく"のではなく"考えておく"ということです。

どのようなキャリアを歩むかが決まっていればあとは進むだけですが、セカンドキャリアでどの方向性で進んでいくか、という思考を固める作業が最も時間がかかります。一朝一夕で考えて答えが出るものではありません。

②現役中のメンタルの安定に繋がるため

セカンドキャリアを現役中から考えておくことで、競技以外で余計な心配事やストレスを減らすことができます。

アスリートとして結果を出す上でメンタル面が重要視されている昨今で、競技に関係の無い悩みやストレスでパフォーマンスを下げてしまう選手も少なくありません。プレーに100%集中するためにも、空いた時間でセカンドキャリアを考えておくことはとても有意義なことなのです。

③引退後の選択肢を広げることができるため

セカンドキャリアとして魅力ある職業を発見しても、専門技術や最低限のスキルを予め身に付けておかないと、そもそも職に就くことができなかったり、成果を出すまでに相当な時間が必要となります。

現役中の空いている時間にセカンドキャリアに活かせるスキルを身に付けておくことで、セカンドキャリアへの第一歩を踏み出そうとしたときの選択肢の幅を広げることができます。

セカンドキャリアの考え方(3ステップ)

①世の中にどのような仕事があるのかをインプットする

はじめに、世の中にどのような仕事があるのかを把握することが大切です。

アスリート以外の知り合いでどのような仕事をしている人がいるのか、自分のクラブをスポンサードしてくれている会社はどのような会社なのか、このあたりから興味を持ってみることも大切でしょう。インターネットで調べれば、世の中にはどのような業界が存在していて、それらの業界のトレンド(動向)も大雑把にであれば掴むことも可能です。

世の中の企業は必ずどこかしらの業界に属しています。自分が興味を持った業界だけでも良いので、業界大手はどのような会社なのか、業界の構造はどうなっているのかなどを調べてみると良いでしょう。

②自分自身の強みが何かを考える(自分自身と向き合う)

①では業界についての話をしましたが、実際に働くとなった場合は会社でも役割(職種)が与えられます。その役割であなたは成果を出さないといけません。

分かりやすい例で言えば、営業のように取引先との関係を構築して売上を直接的に作っていく職種もあれば、事務として裏方的に会社を支えるような職種もあり、多種多様な働き方があります。

あなたが対人でコミニュケーションを取って信頼関係を築くことが得意であれば営業に向いているかもしれませんし、物事を俯瞰で見ながら無駄なことを省いていくことが得意であればバックオフィス的な職種が向いているかもしれません。

自分と向き合い、自分の強みと合致した働き方を見つけることで、セカンドキャリアでの成果を最大化させることができます。

③実際に(人から)話を聞いてみる

業界や自分に向いていそうだと思う職種が見つかったら、的を絞ってさらに情報収集して深掘っていきましょう。

自分が興味を持っている業界で実際に働いている人とコンタクトを取って話をしてみたり、就職サポートをしてくれるエージェントを頼って話を聞いてみるのも良いでしょう。

インターネット上で得られる情報には限界があり、現場レベルでどのような問題が発生しているかは現場の人にしか分かりません。実際に働いてみたら想像と違った、という不幸を招かないためにも事前の情報収集はぬかりなく行いましょう。

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