【経験者が語る】サッカー留学・フットサル留学に行く前に必ず知っておくべきポイントをご紹介!

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サッカー留学・フットサル留学に行く前に必ず知っておくべきポイントをご紹介!

現在、日本からの留学者数は、(海外の大学に在学する日本人を除いて)年間6万人ほどと言われています。その中でも、スポーツ留学の割合は1割にも満たず、まだまだスポーツ留学というものがメジャーではなく、ハードルが高いものであることがわかります。

私自身が20歳前後のときに、スポーツ留学という形で海外で過ごして得たものは非常に大きかったです。もちろん当時は金銭面の負担であったり、周りの人と違うレールを走るような孤独感もありましたが、今思い返せば「そんなにまったく大きな問題ではなかった」と感じています。

留学に行く分の【お金】は、よほどのことがなければ、将来稼ぐことができます。しかし、留学に行くための自由な【時間】は、年齢を重ねれば重ねるほど確保できなくなってきます。またスポーツ選手であれば、一番身体が動く時期にチャレンジをすべきでしょう。

本記事では、サッカー留学に行くかどうか迷っている若い方(特に大学生~社会人でサッカーをしている人)に向けて、私の経験も踏まえて「サッカー留学に行くまでに知っておきたい6つのポイント」をお伝えしていきたいと思います。

サッカー留学・フットサル留学において重要なポイント

step
1
留学のメリット・デメリットを整理する

電球が並んでいる画像

サッカー留学にいくことのメリットは、何よりも経験が広がることだと思います。日本でサッカーをしていると、当然味方も相手も指導者(コーチ)もほとんどが日本人です。なので、「日本で活躍するための技術や戦術」を自然と勉強(練習)するようになります。

しかし、日本のサッカーが世界のサッカーではありません。海外でプレーをしていると、日本では体感できなかったり教えてもらえないような技術や戦術が海外にはゴロゴロ転がっています。そういった「日常の当たり前」から少し抜け出して、サッカーと向き合わざるを得なくなります。それらのひとつひとつの積み重ねで、プレーや考え方の幅がどんどん広がっていきます。

また、メンタル面も非常に鍛えられます。海外でプレーする以上、自分のことを守ってくれるのは自分しかいません。(もちろん実際には現地で助けてくれる親切な人たちもいますが、私はずっとこの気持ちで過ごしていました。)そのような環境を日本にいるとどうしても作りづらい人もいるはずですし、私も実際そうでした。日本にいると助けてくれる人がいるから心のどこかで甘えてしまう。だからこそ海外留学を選択し、「サッカーと自分」というものに100%で向き合う時間を作ることに意義があると感じています。

本気であれば、サッカー留学に行くことのデメリットは特にないと思います。ただ、中途半端な気持ちでサッカー留学をするくらいであれば何も得られるものはないので行かないほうが良いと思います。また、自分を受け入れてくれる現地のチームにも迷惑をかけてしまうので、留学に行かないことを推奨します。

step
2
留学までの正しいプロセスを理解する

プロセスを表した画像

サッカー留学に行くことのメリットやデメリットを踏まえた上で、それでも「サッカー留学に行きたい」と感じているのであれば、下記のような段取りで進めていけば問題はないと思います。

【其の一】留学事情に詳しい人に相談しよう!

サッカー留学・フットサル留学をする場合、現地で練習・トライアウトに参加させてくれるチームが必要になります。そのチームを一人で探してコンタクトを取ることは難しいでしょう。まずは、あなたの周りに留学事情に精通している人がいれば相談してみましょう。

もし「誰に相談してよいのかわからない」という人は、サルウェブのLINE@からお気軽にご相談ください。エージェントの紹介や留学に関するアドバイスなど、無料相談を実施しています。(ページの下部に友だち追加のボタンがあります。)

また、スポーツ留学を支援してくれるエージェントに直接問い合わせてみても良いでしょう。エージェントは基本的に、留学費用を一部手数料として受け取って利益を出すビジネスなので、理想通りの留学ができるように積極的にプランニングをしてくれるはずです。

【其の二】選手としてのキャリア設計をしよう!

  • 選手として、いつまでにどのような状態になっていないといけないのか?
  • 上記の目標に対して、今回の留学では何を成し遂げないといけないのか?

留学をサポートしてくれる人が見つかったら、次にあなたのサッカー選手としてのキャリア設計を行いましょう。

「留学に行ったものの良かったのか悪かったのかがわからない」というふわっとした感じで終わりを迎得ることのないように、上記について明確なイメージを持つようにしましょう。一人で考えるのが難しい場合は誰かに相談しながら決めるようにしてみてください。

【其の三】アクションを明確にして動こう!

②であなたがやるべきことが明確になったら、あとはその環境を整えるだけです。②の内容によっては、チャレンジすべき国やカテゴリが変わってくるかもしれません。

もし②が固まっていない(受け身な)状態で、チャレンジする国やカテゴリを決めてしまうと後々自分の将来目指す理想像との乖離が生まれてしまい、どこかで軌道修正が必要になってしまいます。選手人生という限られた時間を有効に使えるようにしましょう。

step
3
留学にかかる費用を計算する

電卓とお金の画像

こちらは、サッカー留学・フットサル留学のエージェント業界最大手のとある会社の料金相場です。業界最大手の金額なので、他のエージェントの見積もりと大きくずれるようなことはないと考えて良いでしょう。

サッカー留学・フットサル留学の費用相場

  • 短期(1~3ヶ月)の留学:50~100万円(35~40万円程度/月)
  • 中期(4~6ヶ月)の留学:150~200万円(32~35万円程度/月)
  • 長期(1シーズン)の留学:200万円~250万円(32~35万円程度/月)

※上記金額に、航空券費用や現地での食費などは含まれていません。
※こちらの情報は、実際に配布されているパンフレットの内容を元としています。時期や状況によって金額が変動する可能性もあります。

留学に行くイメージが湧いてきたら、あとは現実的にどれくらいの費用がかかるのかも計算しないといけません。どのような内容(国、期間など)で留学するのかによって金額は大きく左右されるので、上記記載の情報はあくまで参考としていただけると助かります。

ポイント

企業によっては、サッカーやフットサルの能力・実績によって留学費用の一部を企業側で負担してくれる「奨学金制度」というものが存在します。例えば、過去の実績(学生時代の記録など)を履歴書にまとめて提出したり、企業が開催する選考会に参加してアピールするなど、留学費用を抑えるためにできることはいくつかあります。

もちろん、企業としては「優秀な選手であれば奨学金を出してでも海外挑戦してほしい」と考えているからこそ、このような制度を用意してくれています。また、実力があっても本気度を感じてもらえければ奨学金をもらうことは難しいでしょう。


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step
4
留学準備を行う(パスポート取得・ビザ申請など)

パスポートの画像

留学に行くことが固まってきたら、最後は留学に必要な手続きをすませて出発当日を待ちましょう。

まずパスポートの更新、(学生であれば)休学の手続きなどは忘れずにしっかりしておきましょう。これらは一般的な留学に行くときの作業と大きく変わらないので、時間があるときに調べてみてください。

また、4ヶ月以上の長期留学の場合はビザの申請が必要になります。このあたりはエージェントがサポートしてくれるケースがほとんどなので、必ず相談するようにしましょう。ビザについてまとめた記事もありますので参考にしてみてください。

サッカー留学・フットサル留学でおすすめな国とは?

地域 国名 留学おすすめ度 おすすめなエージェント
ヨーロッパ イタリア ★★★☆☆ カルチョファンタスティコ
イギリス ★★★★☆ DreamLINKKens Sports & Education
フランス ★★★☆☆ FOOT JAPON
ドイツ ★★★★★ World Football ConnectionB-Wave PromotionIMPROVE/インプルーブDreamLINKHBO東京
スペイン ★★★★★ La・metaMovement Global FootballBALON TOKIO JAPANDreamLINKHBO東京
北米・中南米 アメリカ ★★★★★ With YouアスリートブランドDreamLINKZero-Zero
ブラジル ★★★☆☆ C.O.J.B

サッカーの留学先の候補としてよく名前が挙がるのがヨーロッパ、アジア、南米あたりでしょう。特にヨーロッパでの日本人の市場価値が近年高まっていることもあり、ヨーロッパへの留学は比較的難易度も低く行きやすいように感じます。

サッカー・フットサルの留学先でおすすめの国について筆者がまとめた記事もありますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。

留学先となる国・クラブの探し方とは?

いざ留学に行こうと思っても、どうやって自分を受け入れてくれるクラブを探せばよいのか、イメージがつかない人のほうが多いはずです。

留学先(現地クラブ)を探す方法は、大きく分けて以下の2つのパターンが存在します。どちらの方法があなたに合っているか、ぜひ考えてみてください。

パターン1.エージェントを利用する

サッカーやフットサルで海外留学に行く選手の中でも、エージェントを利用している選手の割合のほうが多いです。エージェントを利用する場合、主に下記のようなメリットがあります。

  • 現地クラブとの練習参加・契約の話を取りまとめてくれる
  • (長期留学の場合)出国前のビザの申請・取得のサポートをしてくれる
  • エージェント視点でサッカー選手・フットサル選手としてのキャリアのアドバイスをしてくれる

やはり、留学において「言語の壁」は誰しもがぶつかります。エージェントがいてくれるだけで、その部分に関してはとても心強いでしょう。

上記のようなメリットがある反面、エージェントへの費用が発生しますが、プレー面以外でストレスを抱えてしまってベストなパフォーマンスが発揮できないよりは、面倒な部分はエージェントに巻き取ってもらうほうが効率的だと考える選手が多いような印象があります。

エージェントを利用して留学先を決めるまでの流れとは?

step
1
留学エージェントに連絡する

すでに利用する留学エージェントが決まっている場合は、申込書に必要事項を記入した上でエージェントへと提出します。未成年の場合、保護者のサインが必要になりますので注意してください。

留学エージェントがまだ決まっていないという人は、いくつかのエージェントを比較した上で決めることをおすすめします。サルウェブでは、留学エージェントを一括で比較することができます。無料でエージェントを比較できるだけでなく、仮に納得のいくエージェントが見つからなかった場合は契約しなくても問題ありません。少しでも留学に興味がある方はぜひ使ってみてください。

まずは無料で相談してみる

step
2
エージェントが現地での受け入れ準備を行う

申込書の内容をもとに、現地コーディネーターと打ち合わせを行います。そこで、受け入れ先となってくれうクラブチームや宿泊先の準備を進めていきます。タイミングによって現地クラブの受入状況が変わります。それによって留学時期をずらさないといけない可能性もあるということは必ず頭に入れておきましょう。

step
3
エージェントへ費用を入金する

提示してもらった見積もりの金額を振り込みます。エージェントによっては、留学ローンの相談を受け付けている会社もあります。もし一括での支払いが難しい場合は、エージェントに相談してみましょう。

step
4
必要書類の準備・ビザの申請(4ヶ月以上の場合のみ)

基本的に、4ヶ月以上の長期留学の場合はビザ申請が必要になります。エージェントのサポートのもと、ビザの申請を行う必要があります。(3ヶ月以内の滞在であれば日本国発行のパスポートのみで渡航できる国がほとんどです。)

国によって、ビザの申請~取得までの方法が異なるので注意しましょう。また、ビザの取得が必要になる場合、申請を行ってから取得まで時間がかかるケースがあります。最低でも渡航日から3ヶ月前には(ビザ取得に向けて)動き出すことを推奨します。

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step
5
航空券・海外旅行保険の手配

海外への渡航に伴って、航空券の購入・海外旅行保険への加入が必要となります。(海外旅行保険への加入は必須ではありませんが、万が一の事態に備えて加入しておくことをおすすめします。クレジットカードに自動付帯のものでも構いません。)

エージェントが旅行会社や保険代理店を紹介してくれて、航空券の購入や保険の加入を代行してくれるケースもありますが、希望があればご自身で用意してもまったく問題ありません。

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6
渡航前に面談を行う

エージェントと、渡航前に再度面談を行います。渡航に向けて、準備物や現地での注意事項について説明を受けます。

step
7
出発する

現地空港にて、現地コーディネーターが迎えに来てくれます。その後はコーディネータの指示に従って構想するようにしましょう。

【サルウェブ編集部おすすめ!】サッカー留学・フットサル留学のエージェント

カルチョ・ファンタスティコ

カルチョ・ファンタスティコのファーストビューキャプチャ

※出典:http://calciofantastico.com/

カルチョファンタスティコは、元フットサル日本代表の吉田輝さんが代表をしている留学エージェントです。サッカーではセルビア・イタリア・ドイツ・スイス、フットサルではイタリア・スペインへの留学を斡旋しており、ヨーロッパへの留学が中心です。

プランは3つあり、自分の希望に合わせた留学プランを選ぶことができます。
・2週間程度の短期プラン(1,800ユーロ~)
・1ヶ月~数ヶ月程度の中期プラン(2,600ユーロ~)
・9ヶ月以上の長期プラン(要見積もり)

代表の吉田輝さんはセリエAでのフットサル経験もあり、イタリアのフットサル事情に関しては何でも知っていると言っても過言ではないでしょう。イタリアへのフットサル留学を検討している人はカルチョファンタスティコに一度問い合わせでみることをおすすめします。

World Football Connection(WFC)

World Football Connection(WFC)のファーストビューキャプチャ

※出典:http://world-fc.net/

World Football Connectionは、ドイツ・ポルトガル・オーストラリアへの留学支援をメインに行なっている留学エージェントです。代表の近江孝行さんは2012年までインド1部リーグでプレーしており、引退した翌年の2013年にWorld Football Connectionを立ち上げました。

ドイツのシーズンが開幕するのは8月なので、4月にドイツへ入り、5月~6月でトライアウトを受けてキームを決めるようなスケジュールになっています。トップリーグから8部や9部あたりまで幅広く紹介できるコネクションがあるので、ドイツへの留学を強く希望する人はWorld Football Connectionも併せて検討してみると良いでしょう。

パターン2.自分(もしくは他人)のコネクションを活用する

留学をする選手の中には、エージェントを介さずコネクションをフル活用して留学に行く選手もいます。

エージェントへの費用が発生しない分、留学費用自体はだいぶ抑えることができるので、お金をできるだけかけずに留学したい人は検討してみてください。

「高校や大学の先輩が海外でプレーしていて、その人に現地のクラブを紹介してもらった」というケースが比較的多いです。特に日本の強豪校出身の選手であれば、このようなケースは珍しくないはずです。もし先輩や知り合いが海外でプレーしている場合は、その選手にまず相談してみるのが良いでしょう。

海外留学によって成功を掴んだサッカー選手・フットサル選手

加藤恒平(現セント・ジョセフスFC所属)

加藤恒平選手の画像

※出典:https://web.gekisaka.jp/news/detail/?217452-217452-fl

ハリルホジッチ監督が日本代表だったときに、A代表へと選出されたことで注目を集めた選手です。

加藤選手は大学時代にアルゼンチンへと渡り、現地のチームから高い評価を受けたものの怪我やビザの関係で入団とはなりませんでした。帰国後は町田ゼルビアの練習生として過ごしたものの、ちょうどクラブがJFLへと降格することになり、「より高いレベルでプレーしたい」という想いから、再び海外への挑戦を目指しモンテネグロのチームへと移籍、そこから着実にステップアップをして今の座まで登りつめました。

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