【海外へ渡った男達】Vol.1 日野健人

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クラブとの契約時の画像

プロフィール紹介

◯名前:日野健人(Kento Hino)

◯出身:神奈川県藤沢市

◯所属クラブ:鵠南FC
⇨ エスポルチ藤沢
⇨ 四日市中央工業高校
⇨ 関東学院大学(関東大学リーグ2部)
⇨ HBO東京(東京都社会人リーグ2部)
⇨ USV Wies(オーストリア8部)
⇨ FK Arsenal Tivat(モンテネグロ2部)
⇨ SV Tondach Gleinstatten(オーストリア5部)
⇨ FK Kom(モンテネグロ1部)

Q. 海外での経歴について教えて下さい。

海外でのキャリアのスタートは、オーストリア8部の USV Wies というクラブでした。

そして、モンテネグロ2部 FK Arsenal Tivat 、オーストリア5部 SV Tondach Gleinstatten 、モンテネグロ1部 FK Kom (2部所属時に入団、優勝して1部昇格)へと移籍して、その後日本に帰国しました。

モンテネグロでのトレーニング風景

モンテネグロでトレーニングに励む日野健人選手(写真真ん中あたり)

Q. 各クラブでの待遇について教えて下さい。

オーストリア8部の USV Wies というチームでは、家と食事付きで日本円にすると月約5万円の固定給。

さらに優勝給が付いて、(優勝給は)給与1ヵ月分をプラスだったかと思います。

この時は、「チームを昇格させてほしい」という助っ人外国人枠でのオファーだったので、カテゴリー自体のレベルは高くないですが、世界中を探せば下部リーグでも食べていけることを知りました。

次に所属したモンテネグロ2部の FK Arsenal Tivat いうクラブでは、家(ホテル)と食事は付いていましたが、オーストリアの時と比べるとプロリーグながら給与水準は国としても低かったです。チーム成績が悪い時には給与未払いなどもありました。

次のオーストリア5部 SV Tondach Gleinstatten では、こちらも家と食事付き。勝利給などもついていたので、固定給と合わせると月20万円くらいの時もありました。

最後に所属したモンテネグロ1部 FK Kom では、トップリーグでも月5万円程でしたが歩合制のような感じで昇格ボーナスなどがありました。

ちなみに、モンテネグロの平均月収は4万円とかです。

優勝トロフィーを掲げる画像

モンテネグロ2部優勝、1部昇格にサイドバックとして大きく貢献

Q. なぜ海外挑戦をしようと思ったのですか?

神奈川県藤沢市の少年団チームでサッカーを始めて、エスポルチ藤沢というクラブチームでもプレーをしていました。ちなみに野球もやっていました。

中学校に上がると同時に、エスポルチ藤沢に絞ってプレーするようになりました。

中学時代にはアルゼンチンへのサッカー留学を経験

中学2年時、アルゼンチンへ2週間程サッカー留学をさせてもらいました。

当時、ボカ・ジュニアーズでプロになった亘さんという方が帯同してくれて、ボカ・ジュニアーズやリーベル・プレートの下部組織の練習にも参加させてくれました。(余談ですが、最近私が指導する現場に、亘さんが息子を連れてきてくれて再会を果たしました。)

この頃から(自分にとっては)海外というものが身近にあり、「大きくなったらもっと広い世界を見たい」という気持ちを持つようになりました。

プロを目指して三重県の名門「四日市中央工業高校」へと進学

中学3年時に東海遠征があり、四日市中央工業高校(以下、四中工)の1年生と試合をする機会がありました。

その試合では何もできずにボコボコにされて、全国の強豪校の強さというものを目の当たりにしました。

四日市中央工業高校サッカー部の画像

現日本代表の浅野拓磨選手らを輩出する名門「四日市中央工業高校」(出典:ゲキサカ様)

自分自身はその試合で何も結果を残すことができなかったのですが、運良く四中工から声をかけていただきました。

当時、関東圏内の高校などいくつか進路の候補はあったのですが、最終的には四中工へ進学することを決めました。

最後の選手権では、ベンチ入りしたものの自分の実力不足や怪我の影響もあり、試合に出場することができませんでした。

その後、関東学院大学へ進学するもプロから声はかからず

その後、神奈川県にある関東学院大学へ進学しました。(当時は県リーグでしたが)入学1年目で昇格することができ、関東リーグへ参入しました。

1年時最後の方から試合に出たり出なかったりという感じでしたが、ここでも目標としていたプロになることはできませんでした。

3年時、周りの人たちが就職活動を始めていく中で、(自分の中では)プロになりたいという気持ちと、サッカーで世界を見たいという想いが強くなり、サッカーで海外に出ようと決意しました。

自力で海外挑戦の道を開拓し、渡航資金を貯めた1年間だった

ただ、当時はどうやって海外へ行くのか全く知らなかったので、知り合いを辿ってとにかく色々な人に「海外へ行くにはどうすれば良いか」と聞きまくりました。

そんな中、HBO東京の山形さんという方と出会い、クラブの理念に共感しました。そして立ち上げ当初の「海外挑戦プロジェクト」の1期成としてHBO東京でプレーすることに決めました。

HBO東京でプレーをしながら1年間アルバイトをして、渡航するための費用を貯めました。

HBO東京でプレーする日野健人選手

現在はHBO東京(東京都2部)のキャプテンとして活躍中

Q. 海外挑戦をしてみて、感じたことを教えて下さい。

自分にとって、「サッカーを通じて世界を見ること」が海外挑戦の一番の目的でした。

そして、海外挑戦をするにあたっては「自分一人で生活ができること」を最低ラインに定めました。

ごく稀に、給料をもらわずにクラブと契約するような選手もいますが、それだと自分一人で生活することができません。

自分で定めた最低ラインを下回るオファーしか貰えないのであれば、日本へ帰ろうと事前に決めて海外へ渡りました。

海外挑戦の目的が、「サッカーを通じて世界を見る」から「サッカーで上を目指す」へと変わった

海外で生活をしている中で、海外挑戦の目的が「世界を見ること」から「サッカーで上を目指す」へと変わっていきました。

キッカケは色々とあったのですが、モンテネグロでのハングリーな生活が自分を変えてくれました。

再びモンテネグロ2部に移籍した時には、半年~1年の間に、「自国もしくは他国の1部のクラブからオファーを貰う」もしくは「2部で優勝して1部に昇格する」という目標を立て、それを達成できなかったらサッカーを辞めようと決めていました。当時26歳くらいです。

結果的にそのシーズンは、サイドバックながらも4得点8アシストという結果を残すことができました。(そしてチームは優勝し、1部昇格を果たす。)

当時は、目標や期限を決めて生活していたので、トレーニングだけでなく食事や睡眠、生活まで全てのことに気を遣うようにしました。

それだけの準備をしていたので、試合には自信を持って臨めましたし、結果もついてきました。逆に言えばそこまで突き詰めないと、掴めるものも掴めないと実感しました。

モンテネグロ1部の上位4チームまではヨーロッパリーグの予備予選、1位はチャンピオンズリーグの予備予選に出場することができます。

ヨーロッパリーグのような上を目指せるチャンスが身近にあることを肌で感じたし、自分には圧倒的に力があるわけではないけれど「やり方によっては上を目指せる」という感覚を掴めました。

日野選手のプレー中の画像

サイドバックながら4得点10アシストという驚異的な記録を残した

モンテネグロ2部で優勝した時に、実績や良いプレー動画も集まったので色々なエージェントにステップアップの相談をしてみました。

実際に他国のクラブへの練習参加の話や、マレーシアのクラブから家・食事付きで月7,000ドル(日本円で約90万円)という話などもいただきました。

ただ、その時は「ヨーロッパリーグ出場」という思いが強かったので、モンテネグロに残ることに決めました。

不運な怪我によって引退。そして帰国を決意。

また、昇格後のモンテネグロ1部でプレーしているシーズン中に、とあるエージェントから「オランダ1部、ドイツ2部のクラブに練習参加してみないか」という話を持ち掛けられました。

日本にいて、プロになれなかったような選手が、そのような話を持ち掛けられることはほぼあり得ないと思います。

一歩踏み出したことが自分の世界を広げるキッカケになりました。

しかし、上に行くには運とタイミングも必要です。この時期の試合中に全治半年以上の怪我を負い、練習参加の話も破談。

自分の中では今回の怪我、そして年齢的な部分も重なって、目指すものが見えなくなりました。

復帰しても100%でトレーニングすることすらできず、モチベーションを保つのも限界でした。

その後、チームと話し合い契約解除して帰国することに決めました。

諦めずに努力を続ければ、必ずプロになれると思う。

年齢的なことを言えば、自分の場合は散々遠回りをしてしまったと思います。

だからこそ上を目指すためには最短距離で行くしかなかったし、怪我をしたことで自分の海外挑戦は「終わった」と感じました。

正直、年齢のことを考えれば海外へ出るなら少しでも早いほうが良い。

海外に出る目的は、人それぞれ何だって良いし、目的が途中から変わっても良い。ただ、目的によって取るべき行動が決まるので、海外挑戦をする上で自分なりの目的を持つことは重要だと思います。

そして、「諦めなければ必ずプロになれる」と思います。

自分がサッカー選手として輝ける場所は、世界中を探せば必ずどこかにあるはずです。それを探し続けて、努力を続けることができる選手は、必ずプロになれると思います。

Q. 海外で活躍するためにはどのような能力が必要だと思いますか?

ハードワークして"戦える"選手は、海外が合っていると思います。

海外に行くと、足元は下手なのに、試合だと点を決める選手とかいます。日本だと絶対活躍できないぞ、みたいな。(笑)

そういう選手に限って、点の取り方を知っているし、結局サッカーでは点を取った人が「王様」です。

サッカーの本質は「ボールを奪い、ゴールを奪うこと」で、過程はどうだって良い、というのが一つの考え方ですね。

「とりあえず海外に行ってみる」くらいのモチベーションでも良い

日本のサッカーが世界のサッカーの常識ではないので、日本でくすぶっていたような選手が海外で評価されるケースもあります。

また、環境を変えることで花が開くケースもあるし、とりあえず海外に行ってみるくらいの気持ちで良いのではないかと思います。

ちなみに、日本人が持っている規律正しさ・緻密さ、駆け引き・ポジショニングを極めていけば、海外で通用する一つの武器になると思います。

外国人よりも日本人の方が長けている能力ですが、日本にいるとそれが長所だとは気付けない部分です。

Q. 帰国後はどのように過ごしていますか?

お世話になった方々への恩返しをしたい

日本へ帰国すると決めたものの、帰国してから何をするかは全く決めていませんでした。

日本に戻ってから当時JFL(現J3)テゲバジャーロ宮崎に練習参加をさせてもらったのですが、その時に「もうサッカーは辞めよう」と思いました。練習参加が終わって、そのまま宮崎から日本一人旅を開始しました。

旅をしている時、古巣のHBO東京の泉代表から連絡があり「選手として、そしてスタッフとして力を貸してくれないか」とオファーをいただきました。

サッカーはもう辞めようと思っていたので悩みましたが、HBO東京にはお世話になったし、恩もあるので(HBO東京で)もう一度プレーしようと決めました。

それと同時に、日本社会を見たいという気持ちから社会人生活も経験しようと決めました。現在、平日は社会人をしながらトレーニングをして、土日は試合やサッカースクールでの指導という生活をしています。

将来は人間教育にも入れていきたい

将来的には、(今まで自分が培ってきた経験を活かして)「人間教育」に関わっていきたいと考えています。

今はサッカースクールのコーチなどもしていますがサッカーに限らず、様々な分野の人と関わりたいと思っています。

例えば、サッカーに限らずスポーツでは、「身体の本質的な動かし方」というものが非常に重要です。

帰国後に身体についての勉強もして、トレーナーの資格も取りました。それを指導の現場にも落とし込んでいます。

また、自分自身が海外に出て日本という国を外から見た時に、自分(や日本人)が持っているアイデンティティにも気付かされました。

外に出て初めて見えるものがあるし、実際に行ってみなければ見えない景色や世界があります。

これまでの経験から伝えられること、広い世界を見るキッカケや一歩踏み出す勇気を与えられたら嬉しいです。

そして自分自身もまだまだチャレンジしていきます。共に頑張りましょう。

チームでの集合写真

試合後のロッカールームでの写真

日野選手とチームメイトの画像

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